震災後の遺跡発掘調査の成果紹介 29日から南相馬市博物館で企画展

 

展示品を紹介する荒さん

 

2022/04/28 17:37

 

 福島県の南相馬市博物館の企画展「震災復興と発掘調査」は29日に開幕する。6月12日まで。東日本大震災後、復興事業とともに進められた遺跡の発掘調査の成果を紹介する。

 縄文時代から鎌倉時代までの土器や石器、鉄製の刀、首飾りなどの装飾品約200点を展示する。市内鹿島区の鷺内遺跡から出土した約3000年前の縄文時代晩期の籠も並ぶ。オニグルミが数百個入っており、籠状製品が使用されていた状態で出土することは全国的に珍しい。

 また、復興事業の経過や発見された遺跡、発掘調査の説明をパネルで展示している。企画した市教委文化財課主任文化財主事(考古学)の荒淑人さんは「南相馬が育んできた歴史の一端を目で見て感じてもらえれば」と語る。

 市博物館の開館時間は午前9時から午後4時45分まで(最終入館は午後4時)。毎週月曜が休館日。観覧料は一般400円、高校生200円、小中学生1100円。

 

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