相馬双葉漁協の新組合長に今野氏 2021年度水揚げ額は震災後初の20億円超

 

2022/06/19 09:33

 

 相馬双葉漁協は18日、福島県相馬市の同漁協本所で総代会を開いた。任期満了に伴う役員改選で新理事27人が決まり、組合長の立谷寛治氏(70)=相馬市、2期=が退任。総代会後の理事会で新組合長を互選し、同漁協相馬原釜地区代表の今野智光氏(63)=相馬市=が就いた。任期は同日から3年。副組合長に菊地昌博氏(67)、常勤理事に渡部祐次郎氏(59)を選んだ。

 今野氏は相馬市出身。2016(平成28)年6月から同漁協理事。昨年4月から全国海区漁業調整委員会連合会(全漁調連)会長代理に就いている。

 総代会では、組合長を非常勤とするための定款変更に関する議案も承認した。非常勤化で組合長の負担軽減や現役で漁業に従事する理事の就任機会均等化を図る。

 2021(令和3)年度の拡大操業の水揚げ数量なども報告された。水揚げ数量は3943トン(前年度比59トン増)。水揚げ額は20億5201万円(同3億9701万円増)とし、東日本大震災後初めて20億円を突破した。コウナゴなどの不漁に伴う刺し網漁への切り替えや、トラフグなど高単価の魚種の水揚げ増などが要因。ただ、震災と原発事故前の平均と比べ、水揚げ数量は19・7%、水揚げ額は27・3%にとどまる。

 拡大操業2年目となる2022年度の水揚げ額の目標は20億円とした。

 

関連記事

ページ上部へ戻る