「昆虫の聖地」田村の魅力発信 福島県田村市常葉町 共同宣言発表しクワガタサミット閉幕

 

里山の生態系保全に意見を交わす溝畑さん(右)らパネリスト

 

2022/06/20 09:30

 

船引町の山あいで水辺の生物調査をする参加者

 

 第1回全国クワガタサミットは最終日の19日、福島県田村市常葉町の文化の舘ときわでパネルディスカッションを繰り広げ、里山の価値の再認識と、多様な昆虫がすめる循環型社会の推進を内容とする共同宣言を発表した。「昆虫の聖地」として今後、田村の魅力を内外に発信する。

 宣言文によると、自然や生態系の保全を進めると同時に、昆虫を生かした産業の創出を目指す。観光や食、文化、健康など多分野で昆虫をキーワードにした取り組みを模索する。

 パネルディスカッションは、実行委員長の溝畑宏さん(大阪観光局理事長・元観光庁長官)、福島大共生システム理工学類教授の塘忠顕さん、ゲーム「ムシキング」の開発に携わった「むし社」社長の飯島和彦さん、動物作家の篠原かをりさん、価値デザイナーで市経営戦略アドバイザーの渡辺賢一さん、市産業部長の吉田淳さんが登壇した。

 「人間が積極的に関与することで維持される自然もある。それが里山だ。このサミットのように、さまざまな視点で里山や昆虫を語り合うのは大事だ」「虫を好きになってもらうことが環境を守ることにつながる」などの意見が出た。

 前日に続き、昆虫の生息状況を調査した。市内船引町と都路町を巡った。ギンヤンマやミヤマクワガタなど多くの昆虫を確認した。

 市と市常葉振興公社が主催し、福島民報社が共催した。

 

■第1回全国クワガタサミット 共同宣言

 

持続可能な社会を目指し、地球社会の一員として昆虫の未来価値を共創し、田村市から世界に発信します。

 

一、世界に誇れる日本の文化である昆虫を愛でる心を再認識し、未来文化を共創します。

一、豊かな里山のある環境を再認識し、多様な昆虫がすめる循環型社会を共創します。

一、昆虫の未来経済価値を発見し、新たな産業イノベーションを共創します。

 

第1回全国クワガタサミット参加者一同

 

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