高さを競うため、刈り取った草を積み上げるなすびさん（中央左）ら参加者

2022/06/26 09:47

　第１回チーム対抗草刈りバトル「草刈なみえ」は２５日、福島県浪江町権現堂地区で開かれた。町内では東京電力福島第一原発事故に伴う避難の影響で管理が難しく、草が伸びきった私有地が目立つ。参加者は刈り取った草で高さや芸術性を競い、楽しみながら地域の課題解決に取り組んだ。

　ＮｏＭＡラボ（本部・南相馬市原町区）が企画し、町なみえプロモーション課などが協力した。町内外から約八十人が参加し、サプライズゲストとしてタレントのなすびさん（４６）＝福島市出身＝も駆け付けた。

　参加者は鎌や機械を使って作業に取り組んだ。４チームに分かれ、刈り取った草を使い「高さ」「アート」の２部門で競った。アート部門では、なみえ焼そばや町のイメージアップキャラクター「うけどん」のオブジェなど地域の名物などを作った。優勝チームには地元の企業などから景品が贈られた。

　ＮｏＭＡラボの高橋大就代表理事（４７）は「想定を超える参加者で驚いた。今後も住民が主体となり、楽しみながら地域課題を解決できるイベントを企画していきたい」と話した。