小高駅舎で演劇披露 福島県南相馬市小高区 南極ゴジラ18日まで公演
小高駅を舞台にした南極ゴジラの公演
2022/07/17 21:12
福島県南相馬市小高区のJR小高駅で17、18の両日、駅をテーマにしたユニークな演劇が披露されている。開催を準備してきた小高ワーカーベースの根本李杏奈(りあな)さん(26)は「小高駅の新たな活用法として、にぎわい創出につながればうれしい」と話している。
大阪と東京を拠点にしている若手演劇集団「南極ゴジラ」が出演した。作と演出を手がける「こんにち博士」こと近藤翔太さん(26)と、根本さんが知り合いだったことから実現した。フリースペースは昔ながらの駅の雰囲気を残し、舞台のような一段高い場所があり「ここで劇をやったらおもしろい」と、劇団としても初めて駅での公演に挑戦した。
披露された劇は「27000」「未知との遭遇クラブ」など短編4本。近藤さんが小高駅からイメージを膨らませ書き下ろした。SF要素を盛り込んだ驚きあり、笑いありの内容に仕上がった。
初日の17日は若者を中心に20人ほどが観劇した。駅という日常の空間で、非日常を描いた舞台を間近にし、感動を胸に刻んでいた。
南極ゴジラの18日の公演は正午から。先着50人で入場は大人2千円、高校生1千円、中学生以下は無料。チケットは予約サイトか事務局へ。