福島県浪江町の準備宿泊1日開始 復興拠点の立ち入り規制緩和

 

2022/08/31 17:30

 

 東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域のうち、来年3月の避難指示解除を目指す福島県浪江町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)で1日、住民の準備宿泊が始まる。政府は同日午前9時に復興拠点のバリケードを撤去し、立ち入り規制を緩和する。

 対象は室原、末森、津島の3地区に設けられた復興拠点約661ヘクタールに住民登録がある309世帯850人(4月1日現在)。町によると、30日時点で2世帯4人が準備宿泊を申し込んでいる。

 復興拠点の自宅を解体した住民らを対象に、町は町内津島地区のつしま活性化センターを一時的な宿泊場所として開放する。センターは3月の地震で被災して修繕中のため、11月の利用開始を目指している。

 準備宿泊は本来、避難指示区域内で禁止されている自宅での宿泊を特例的に可能にする制度。

 

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