準賞に半沢さんの「辿り道」 福島県いわき市の第45回吉野せい賞 正賞該当なし
2022/10/12 09:32
優れた文学作品を顕彰する福島県いわき市の第45回吉野せい賞の選考結果が11日発表され、準賞に市内の無職半沢りつさん(73)の「辿(たど)り道」が選ばれた。最高賞の吉野せい賞は該当作品がなかった。
小説やノンフィクションなど計38編の応募があった。半沢さんの「辿り道」は、ホームペルパーの主人公と高齢者の交流を丁寧につづった小説。受賞作品は来年3月に発行予定の総合文芸誌「風舎」に掲載される。
表彰式は11月5日午後1時から、市内の草野心平記念文学館で行われる。準賞以外の受賞者と作品名は次の通り。
▽奨励賞=春乃礼奈(いわき)「夫の羽」、伊藤均(いわき)「人間模様」
▽青少年特別賞=武藤梨愛(いわき)「開幕のベルが鳴ったら」、米沢咲(いわき)「届かない声」