いわきFCがJ2昇格 福島県勢で初のJ3制覇 Jヴィレッジで鹿児島に3-0で勝利
シャーレを掲げ、サポーターとともにJ3優勝とJ2昇格を喜ぶいわきFCの選手ら
2022/11/07 09:30
明治安田生命サッカーJ3のいわきFCは6日、福島県広野町のJヴィレッジスタジアムで鹿児島ユナイテッドFCとの第32節に臨み、3-0で勝利した。通算22勝6分け4敗で勝ち点を72に伸ばし、自動昇格圏の2位以上を確定させてJ2昇格を決めた。同時にJリーグ参入1年目でJ3優勝の快挙も成し遂げた。福島県からJ2クラブが誕生するのは初めて。
いわきが今節で勝利し、さらに2位藤枝MYFCと3位松本山雅FCが敗れてともに勝ち点63のままとなったため、いわきとの勝ち点差が「9」に開いた。13日の次節と20日の最終節に敗れても他のチームが勝ち点で上回る可能性がなくなり、リーグ首位を確定させた。昇格に必要なJ2ライセンスは10月にJリーグから交付されている。
今季から福島ユナイテッドFCとともにJ3の舞台で戦ってきたいわきFCは、新たな指揮官の村主博正監督の下で序盤から勝ち点を積み重ねた。第19節以降は首位を堅持するなど、J初年度ながらも破竹の快進撃でリーグ戦を駆け抜けてきた。
ホームで臨んだ大一番の鹿児島戦は、序盤からいわきらしい攻撃的なサッカーを展開。前半15分にFW有田稜選手が先制すると、後半17分にMF山口大輝選手、同22分にDF嵯峨理久選手が立て続けにゴールを奪い、J2経験のある強豪鹿児島を突き放した。
本拠地のいわき市にJ3基準を満たすスタジアムがないため、今季は広野町のJヴィレッジスタジアムでホームゲームを開催していた。来季は市内のいわきグリーンフィールドがホームスタジアムになる。