福島県復興の現状を理解 静岡県への避難者ら相双地方で「ふるさと交流ツアー」

 

震災後の生活や近況を語り合った意見交換会

 

2022/11/28 09:20

 

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による福島県から静岡県への避難者らを支援してきた静岡県のNPO「地域づくりサポートネット」は26、27の両日、福島県の相双地方で福島ふるさと交流ツアーを催した。静岡県への避難者、一時避難して現在は帰還している市民らが交流した。

 復興状況を見てもらったり、福島での暮らしを聴いたりして古里の現状を肌で感じてもらいたいと企画した。県の県外避難者帰還・生活再建支援補助金の採択を受け、それぞれの思い出の場所などを巡った。

 26日は相馬市の松川浦や南相馬市内を巡った。原町区のラフィーヌで開いた意見交換会には門馬和夫市長ら約40人が参加した。門馬市長は復興状況や若者の人口減少などの課題を説明。「いいなと思える古里。元気でやってるなと思える古里づくりに取り組む」と述べた。久しぶりの再会となる人も多く、静岡に避難した際の苦労や支援に助けられたなど当時の話や近況を語り合った。

 27日は大熊、双葉、浪江の各町などを巡った。

 

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