ふるさと福島楢葉会が発足 首都圏在住の楢葉町出身者ら古里の魅力を発信
首都圏から楢葉町の情報や魅力を発信していくことを誓うふるさと福島楢葉会の会員と町関係者ら
2022/11/29 10:00
首都圏在住の福島県楢葉町出身者らでつくる「ふるさと福島楢葉会」が発足した。27日、東京都の東京グリーンパレスで設立総会と交流会が開かれた。会員間で連携して古里の魅力や情報を発信するともに、関係人口拡大や移住定住につなげる。
東京電力福島第1原発事故に伴い楢葉町全域に出されていた避難指示が2015(平成27)年9月に解除された。10月31日現在の人口は6662人。このうち町内居住者は4277人で町内居住率は64・2%。町は一定程度の住民帰還が進んだと見ている。
避難者の帰還を促進する一方で、関係人口拡大や移住定住を図るため、首都圏に住む町出身者や原発事故の避難者らの会を作った。設立時点で会員は75人。定期的に交流会を開いたり、イベントを企画したりしていく。
総会には会員、町関係者ら約60人が出席した。松本幸英町長「交流から生まれる活力を新たなステージの町づくりに生かす。さまざまな人が町に関わるきっかけにしていく」とあいさつした。
会長に東京都市大名誉教授の松本哲男さん(72)=東京都町田市=が就き、「町の情報発信の拠点機能を持つ会にしていきたい」と抱負を語った。全員で記念撮影し、町の発展に尽力していくことを確認した。町の風景に関するクイズもあり、古里を懐かしんだ。