双葉移住の劇作家・谷さん 16日から南相馬で新作上演 自宅解体題材に家族描く

 

2022/12/12 21:02

 

 福島県双葉町に移り住んだ劇作家の谷賢一さん(石川町生まれ)が、移住後に初めて手がける新作「家を壊す」は16日から19日まで南相馬市小高区の「Rain Theatre(レインシアター)」で上演される。浜通りにある自宅の解体が迫られた家族の葛藤を表現し、古里とは何か、アイデンティティーとは何かを問う。

 公演は2部構成で展開する。1部では浜通りの現在を伝える短編を朗読する。2部では東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴い、浜通り各地で家屋解体が進む現状に照らし合わせ、老朽化した自宅を取り壊すかどうか迫られる家族の思いを伝える。谷さんが震災と原発事故の被災者から聞いたエピソードが盛り込まれている。

 俳優の南果歩さん、佐藤みゆきさん(田村市出身)、久留飛雄己(くるび・ゆうき)さん(福島市出身)、家久来(かくらい)愛実さんらが出演する。

 チケットは全席自由で一般4000円、25歳以下2500円、高校生以下1000円。県内在住者は1000円割引(証明書が必要)。19日は既に完売で、各日とも残りわずかになっている。

 問い合わせは東京都のゴーチ・ブラザーズへ。上映開始時間は次の通り。

 ▽16日=午後7時▽17日=午後1時、午後6時▽18、19日=午後1時

 

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