オリジナル酵母でビール醸造 福島県田村市のホップジャパン 「純県産ビール」へ一歩前進
オリジナル酵母で醸造したビールの完成を喜ぶ本間さん
2023/02/07 10:09
福島県田村市都路町の「ホップジャパン」は、県産果実から採取し育てたオリジナル酵母でビールを醸造し商品化した。原材料の地場産化を進めており、「純県産ビール」に向け、一歩前進した。
銘柄は「あぶくま高原麦酒」。酵母は福島大、県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターと連携して開発した。県内の植物から集めた酵母約300種から、ビールに適した1種を選んだ。福島市産のサクランボから採取した酵母が基になっている。しっかり発酵し、良い香りを醸す酵母だという。本間誠社長は「すっきりした飲み口になった」と完成を喜ぶ。
ホップジャパンは通常、田村市産のホップと麦芽、水を醸造に使っている。今回の仕込みは都合により麦芽が海外産となったが、オリジナル酵母の完成で今後、ホップ、麦芽、水、酵母のすべてが県内産となる。3月末か4月はじめに出荷する「あぶくま高原麦酒」の麦芽は市内産になる見込みだ。
1本(330ミリリットル)税込み600円。ホームページからオンラインで購入できる。