震災で活動休止の福島県大熊町で防犯活動が12年ぶりに再開 安全安心へ

 

黒沢署長から委嘱状を受ける松永さん(左)

 

2023/02/16 09:35

 

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により活動を休止していた福島県の大熊町防犯連絡所連絡会と、大熊駐在所連絡協議会は15日、約12年ぶりに再開した。双葉署と連携を強め、巡回など防犯活動に取り組み、地域の安全安心につなげる。

 町は昨年6月に特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が解除され、住民が少しずつ戻り始めた。新年度からは学校も再開されるため、犯罪の抑止対策を強化しようと、再びの活動を決めた。

 15日、町交流施設linkる大熊で防犯連絡責任者に対する委嘱状交付式が行われ、4人を委嘱した。任期は2年。同署の黒沢毅署長が町防犯連絡所連絡会の会長に就いた松永秀篤さんら一人一人に委嘱状を手渡した。黒沢署長は「巡回連絡やパトロールを強化し、地域の安全安心に協力してほしい」と呼びかけた。

 大熊駐在所連絡協議会の総会に移り、阿部光国会長があいさつした。

 

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