原発事故からの福島県の環境再生や未来考える 環境省など、Jヴィレッジでシンポジウム
トークセッションで意見を交わす(左から)村尾、キャンドル・ジュン、小島、中野、小林、馬場の各氏
2023/03/13 10:29
東京電力福島第1原発事故からの福島県の環境再生や未来について考える「『福島、その先の環境へ。』シンポジウム」は12日、Jヴィレッジ(楢葉・広野町)で開かれた。原発事故に伴う除染で生じた除去土壌など、福島県が抱える課題を共有する方法を探った。
環境省が進める福島再生・未来志向プロジェクトの一環。同省などでつくる実行委員会の主催、県、福島民報社などの後援。約40人が出席した。
東日本大震災と原発事故からの復興と課題に理解を深める環境省主催の「次世代ツアー」の参加者による活動報告が行われた。参加者からは「震災について考えることは、自分の生活と地続きになっていると感じた」などの意見が挙がった。
トークセッションでは、元ニュースキャスターの村尾信尚関西学院大教授が司会を務めた。小林茂樹環境副大臣と馬場康弘環境省参事官、お笑いタレントの小島よしおさん、フリーアナウンサーの中野美奈子さん、キャンドルアーティストのキャンドル・ジュンさんが登壇し、福島県の現状を広く知ってもらうために何ができるかを語り合った。
福島県について学んだ経験を動画で紹介している小島さんは「福島が抱える問題を、知らない人に対して分かりやすく伝える方法を考えることが重要」と話した。