福島県いわき市がデジタルミュージアムを開設 フタバサウルスの化石など
新たに開設された「いわきデジタルミュージアム」
2023/03/21 09:22
福島県いわき市は20日、所蔵する文化財などをインターネットで公開するデジタルミュージアムを開設した。デジタル端末で画像を拡大したり、回転させたりして、施設の展示とはひと味違った楽しみ方ができる。
国指定重要文化財の埴輪(はにわ)男子胡坐像やフタバサウルス(通称・フタバスズキリュウ)の化石など約5万6千点をデジタル化した。国指定史跡「中田横穴」の内部に入る体験ができるVR(仮想現実)ツアーもあり、市民らが文化財を身近に感じられるように工夫した。
2021(令和3)年度から約2600万円をかけて整備した。市内には総合博物館がなく、資料を分野ごとの関連施設に分散して収蔵・展示している。一元化することで市民の地域文化への関心を高め、交流人口の拡大につなげていく考えだ。