被災地復興、熱気球で応援 28日まで搭乗イベント 福島県南相馬市 今年で最後
来場者を乗せて浮かび上がる熱気球
2023/05/27 16:00
復興支援熱気球イベント「のまおい夢気球プロジェクト」は27、28の両日、南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で催されている。10回目の今回で最後となる。
市内外の有志と全国各地の気球愛好者が、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した子どもたちに、空を見上げて笑顔になってもらおうと2012(平成24)年から毎年、開催してきた。当初、5回で終える予定だったが「復興は終わっていない」との思いから、10回の開催を目指してきた。新型コロナウイルスの影響で2020(令和2)年と2021年は中止となり、今回で最終回を迎えた。
初日は喜多方市の会津塩川バルーンクラブと栃木県の小山バルーンクラブの熱気球の体験搭乗を行った。家族連れをはじめとする来場者が順番に乗り込み、20メートルほど浮き上がる空中散歩を楽しんだ。夜にはバーナーの炎で気球を照らす幻想的な「バルーングロー」が繰り広げられた。
28日の体験搭乗は午前6時30分から同9時まで。マスコット作りやお絵描きが楽しめるアートコーナーも設けている。