金属の性質を体感する生徒ら

2023/05/30 20:00

　県立テクノアカデミーの職員が講師を務める「テクノアカデミー出前授業」は３０日、福島県南相馬市原町区の相馬農高で開かれ、就職を希望する３年生約４０人がものづくりを体験した。

　工業系学科だけでなく、普通科などの生徒にも製造業の面白さや技術を伝えようと、県が初めて企画した。県内企業への就職や地元定着につなげる狙いがある。

　第１弾の今回は県立テクノアカデミー浜ロボット・環境エネルギーシステム学科長の関口浩さんら６人が講師を務めた。生徒は異なる金属をたたいて性質の違いを感じ取ったり、仮想の生産ラインをパソコン上で組み上げたりした。木材加工や自動車の整備技術も学んだ。食品科学科３年の天野勇翔（ゆうと）さんは「作業の複雑さや材料の違いを体感し勉強になった」と振り返った。