福島県葛尾村が村制100周年祝い式典 全村避難の困難乗り越え復興推進

 

葛尾村の復興と末永い発展を誓う篠木村長

 

2023/06/12 13:44

 

 福島県葛尾村の村制施行100周年記念式典は11日、村健康増進センターで行われた。出席者は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により一時全村避難となった古里で、村の歩みを振り返り節目を祝うとともに、復興を進めていく決意を新たにした。

 関係者約140人が出席した。篠木弘村長が「村制施行100年の歴史は、困難を乗り越え、懸命な努力で村をつくり上げてきた先人の尽力のたまもの。今後の村の復興と末永い発展を誓う」とあいさつし、「新しい時代の村づくりに向けて一歩を踏み出し、まい進していく」と約束した。

 竹谷とし子復興副大臣らが祝辞を述べた。式典終了後には葛尾中体育館で記念事業が催され、能と狂言の公演が繰り広げられた。村民ら約400人が集まった。

 1889(明治22)年4月の町村制施行に伴い、上野川、野川、落合、葛尾の4村が合併して標葉郡葛尾村が発足した。その後、現在の浪江町津島地区に当たる津島村と組合村を形成。津島・葛尾組合村の人口増加などから1923(大正12)年に分離し、現在の葛尾村が誕生した。

 

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