福島県浪江町と双葉町でブロッコリーと長ネギの大規模栽培実証 2023年度内にJAアグリサポートふたば

 

2023/06/14 09:25

 

 

 JAアグリサポートふたば(福島県富岡町)は今年度、浪江町と双葉町でブロッコリーと長ネギの大規模栽培実証に着手する。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地で農業の担い手確保が課題となる中、省力化・機械化を進め、少人数でも対応可能な大規模栽培体制の構築を目指す。県が13日に発表した今年度の県営農再開支援事業に採択された。

 育苗、定植の手順を踏むのが一般的なブロッコリーを、畑に直接種をまいて栽培する。育苗にかかる手間やコストを省く狙いがある。冷凍野菜などになる加工用品種「グランドーム」の栽培を進め、機械による収穫実証にも取り組む。長ネギはトラクターで定植作業を効率化させるのに加え、水管理の省力化も推進する。

 2024(令和6)年度までにブロッコリーは11ヘクタール、長ネギは5ヘクタールの栽培を目指す。今年度の目標はブロッコリーが9ヘクタール、長ネギが2ヘクタール。

 県営農再開支援事業は原発事故の影響を受けた地域の営農再開を後押しするため、県が最大5千万円を補助している。

 

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