いわき市漁協の2022年度水揚げ961・9トン、7億1061万円 ともに震災以降最多を更新 福島県

 

2023/06/21 09:17

 

 福島県の、いわき市漁協の本格操業へ向けた移行期間における2022(令和4)年度の水揚げ量は961・9トンで、前年を30・3トン(約3・3%)上回った。水揚げ金額は約7億1061万円で前年より2億4061万円(約51・2%)増え、ともに2011(平成23)年の東日本大震災発生以降、最多を更新した。

 20日、いわき市の県水産会館で開いた総代会で示した。2022年度は、前年に引き続き計画的な出漁日数の増加により、水揚げ量が増えた。

 新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いたことによる経済活動の再開で飲食業などの需要が高まったことや、ヒラメの漁獲量の上昇、ウニ・アワビの取引価格が高くなったことも全体の水揚げ金額増につながったと漁協は分析している。ただ、東京電力福島第1原発事故前の水準と比べると、水揚げ量は約24%、水揚げ金額は約40%にとどまっている。

 総代会で2023年度の事業計画を承認した。9月1日から沖合・沿岸の底曳き網漁業で実施する計画的な漁獲量増大に向けた取り組みを盛り込んだ。国の「がんばる漁業復興支援事業」を活用する。

 

関連記事

ページ上部へ戻る