相馬野馬追は「来年度から5月の最終土、日、月曜開催」で調整 福島県南相馬市で日程検討会
2023/08/27 21:00
国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の日程変更検討会は27日、福島県南相馬市役所で開かれ、来年度から5月の最終土、日、月曜にするとの最終案を決めた。猛暑対策で従来の7月最終土、日、月曜から前倒しする。保存会や執行委員会、文化庁などとの協議を経て9月以降の正式決定を目指す。
検討会では5月中旬から6月上旬にかけての複数の案が示された。暑さや雨を避け、馬を確保しやすい時期として最終的に絞り込んだ。
国の重要無形民俗文化財の指定が継続されることを条件とし、今後は保存会の専門委員会に諮問する。認められれば9月3日に執行委員会の臨時総会を開いて決議し、県を通じて文化庁に照会する。国の指定継続を確認し正式決定する。
相馬野馬追の開催日程を巡っては、近年の猛暑による人馬への影響を考慮し、今年2月の執行委員会で涼しい時期への変更を検討することが決まった。今月10日の第1回検討会で、来年度から5月下旬から6月上旬へ前倒しする方針を決めていた。検討会委員長の門馬和夫南相馬市長は「暑さ対策で危機感を持って検討してきた。来年から変更できるよう関係各所に丁寧に説明していく」と話した。