トマト栽培技術習得に奮闘 福島県本宮市から楢葉町に移住の杉森翔吾さん
苗の様子を確認する杉森さん
2023/09/05 09:51
福島県楢葉町でトマトの栽培を手掛けるのナラハプラントファクトリー(青木浩一社長)で、農家を目指す若者が日々奮闘している。今年度入社した杉森翔吾さん(21)だ。
杉森さんは本宮市出身。小さいころから夏休みなどには、伊達市に住む祖父の家でキュウリなどの野菜を栽培する手伝いをしてきた。店で買うよりも、自分で手をかけて育てた野菜はおいしさが違う―。次第に農業へのあこがれを抱いていた。
帝京安積高を卒業後に一度は仙台市の専門学校に進学したが、小さいころから親しんできた農業を自分でやってみたいという夢が膨らんできた。2022(令和4)年、県立農業短期大学校アグリカレッジの施設野菜コースに入学し、1年間本格的に農業を学んだ。
夢を実現するために本宮市から楢葉町に移住。現在はトマトの栽培技術と農業経営について学んでいる。トマトは6月に1度収穫したが、今月下旬から9月上旬にかけて再び収穫する予定だ。栽培中の苗を見つめながら杉森さんは「いつかは自分で農業法人を立ち上げたい」と目を輝かせている。