日フィルとフラガール、復興願い共演 浅野撚糸カフェスペースでイベント初開催 福島県双葉町

 

演奏と踊りの共演で来場者を魅了する日フィルとフラガール

 

2023/11/13 09:36

 

 日本フィルハーモニー交響楽団(日フィル)を迎えた「双葉ジャンプアップコンサート」は12日、福島県双葉町の浅野撚糸双葉事業所内のカフェスペースで催された。交流人口の拡大を目的に設けたカフェスペースでのイベントは初めて。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により各地に避難する町民ら約200人が集い、復興を願う美しい音色に酔いしれた。

 弦楽四重奏の4人が出演した。「会津磐梯山」や「上を向いて歩こう」「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」など8曲を演奏した。スパリゾートハワイアンズ(いわき市)のダンシングチーム「フラガール」もステージに立ち、華やかな踊りを繰り広げた。

 締めくくりは日フィルとフラガールが共演し、「世界に一つだけの花」を届けた。来場者が歌詞を口ずさみ、大きな手拍子を送った。

 チェロの山田智樹さん(三春町出身)は双葉の海で遊ぶなど幼少期に町を頻繁に訪れていた。「いろいろな思い出がよみがえってきた。また機会があれば双葉で演奏したい」と話した。

 町の活性化につなげようと、全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしネットワーク」が企画し、町中野地区復興産業拠点立地企業協議会が主催した。福島民報社などの後援。公演に先立ち、協議会の勝山広幸会長、浅野撚糸の浅野雅己社長があいさつした。土屋品子復興相が町の復興を一層加速させる考えを示した。

■福島民報オンライン新聞 休刊日特別号を公開中■

URLは https://viewer-data.minpo.jp/hv/index_viewer.html?pkg=jp.fukushimaminpo.viewer.pc&mcd=MINPO_FGG1&npd=20231113&pn=1&chiiki=no

関連記事

ページ上部へ戻る