【動画あり】富岡の海 照らして 原発事故避難区域内の小良ケ浜灯台 福島県富岡町

 

避難区域唯一の灯台として船舶の安全航行を支える小良ケ浜灯台。中央奥は東京電力福島第1原発(ドローンで撮影)

 

2023/12/21 08:49

 

避難区域唯一の灯台として船舶の安全航行を支える小良ケ浜灯台。左奥は東京電力福島第2原発(ドローンで撮影)

 

 福島民報社は20日までに、東京電力福島第1原発事故に伴い帰還困難区域になった福島県富岡町の小良ケ浜灯台周辺を撮影した。

 岸壁突端の灯台からは真っ青な海が広がる。7キロ北に福島第1原発、南側にかつて「日本一小さな漁港」と言われた小良ケ浜漁港跡、その先に福島第2原発が見える。関係機関の許可を得て撮影した。

 富岡町小良ケ浜、深谷両地区に設けられた点的・線的な特定復興再生拠点区域(復興拠点)の集会所や共同墓地、それにつながる道路は11月30日に避難指示が解除された。灯台のある場所はまだ帰還困難区域で、灯台を管理する福島海上保安部職員2人の立ち会いの下、生い茂った草木をかき分けながら岸壁沿いを歩き、灯台に向かった。

 県内にある28基の灯台のうち、避難区域にある唯一の灯台。1955(昭和30)年3月に初点灯し、8秒ごとに1回光を発し、船舶を安全航行に導く。震災で停電となり約2年間、明かりがともらなかった。灯台まで送電できるようになった2013(平成25)年4月に点灯を再開した。昨年度、防災対策として、灯台脇に太陽光発電パネルを設置し、蓄電池に電気をためて運用に活用している。最新の発光ダイオード(LED)ライトで沖合32キロまで光が届く。

 動画のURLはこちら https://youtu.be/v0AJ60W0Ybo?si=mTSqD2zdgwmzdyMK

 

関連記事

ページ上部へ戻る