花婿に冷水浴びせ子孫繁栄願う 福島県いわき市で「水祝儀」
水祝儀で冷水を浴びせられる花婿
2024/01/09 09:51
花婿に冷水を浴びせて無病息災や子孫繁栄を祈願する奇祭「水祝儀」が8日、福島県いわき市平沼ノ内の愛宕神社で行われた。厳しい寒さの中、花婿3人が手荒い祝福で全身ずぶぬれになった。
江戸時代から約400年続くとされる市の無形民俗文化財。地元出身の会社員の新妻頌仁(のぶひと)さん(28)と志賀硫太さん(30)、教員の大和田裕貴さん(32)が浴衣とわらじ姿になり、額に魔よけの判を押して臨んだ。
しめ縄で囲った土俵に3人が上がると、水掛け役の独身男性4人がおけでくんだ水を一斉に浴びせた。
大和田さんは「身も心も引き締まった。家族や地域のためにがんばりたい」と震えながら笑顔を見せた。