能登半島地震・石川県に医師ら4人派遣 福島県いわき市の常磐病院 22日まで被災地で活動

 

医療支援のため石川県に派遣された常磐病院の新村院長(右から2人目)らスタッフ

 

2024/02/19 17:00

 

 能登半島地震を受け、福島県いわき市の常磐病院は18日、JMAT(日本医師会災害派遣医療チーム)として医師ら職員4人を石川県に派遣した。22日まで能登半島の被災地で医療支援に当たる。常磐病院は1月にもDMAT(災害派遣医療チーム)を被災地に派遣しており、今後も医療支援を継続する。

 派遣メンバーは、新村浩明院長をリーダーに看護師2人、事務職員1人。最初にJMATの現地本部がある金沢市の石川県庁に入り、現地の医療ニーズに応じて19日から本格的に活動。多くの被災者が身を寄せている避難所での医療支援を中心に、避難者の栄養状態の把握と改善、健康状態のチェック、要援護者の対策、公衆衛生対策、感染制御、健康管理などに当たる予定。

 18日、いわき市内の常磐病院で出発式が行われた。1月にDMATとして石川県内で活動した同病院の沢野豊明医師が「地震発生から1カ月以上が経過したが、被災地は大変な状況が続いている。気を付けて行ってきてください」と激励した。新村院長が「13年前の東日本大震災の経験を踏まえ、医療面でお手伝いをしたい」とあいさつした。

 新村院長は取材に対し「避難所では避難者の運動不足や栄養不足、感染症対策、公衆衛生などが課題となると思う。被災者には『頑張りすぎないようにしてください』と声をかけながら心のケアにも当たりたい」と語った。

 

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