「サザレスナヒトデ」国内104年ぶり新種スナヒトデ属発見 福島県いわき市のアクアマリンふくしま

 

いわき沖で発見され、新種のヒトデと公表された「サザレスナヒトデ」=アクアマリンふくしま提供

 

2024/03/20 09:25

 

 福島県いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは19日、2021(令和3)年3月にいわき沖で採集したヒトデが、スナヒトデ属では国内で104年ぶりに発見された新種だったと発表した。体表にあるはさみ状のとげが丸みを帯び、さざれ石に見えることから「サザレスナヒトデ」と命名された。

 新種のヒトデは同館職員が3年前、県水産海洋研究センターの調査船「いわき丸」のトロール調査に同行した際に、いわき沖水深175メートルで採集した。全長は約20センチ。東大大学院理学系研究科、国立科学博物館の関係者らと共同研究を行った結果、新種だと判明した。

 いわき沖からの発見にちなみ、学名は「iwakiensis」と付けられた。採集時、5本ある内の2本の腕は既に切れていたという。

 同館では現在、サザレスナヒトデの生存個体や標本は展示していないが、4月ごろに同館2階の「飼育員の研究レポート」内で情報を掲載する予定。

 

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