八沢小(福島県南相馬市)の5年生が制作した映像作品 KWN日本コンテストでパナソニック賞とベストメモリー賞

 

入賞を喜ぶ八沢小5年生の9人

 

2024/03/20 17:00

 

八沢小への愛着や閉校の切なさ、校舎利活用への提言などをまとめた動画の一部

 

 福島県南相馬市鹿島区の八沢小5年生9人が制作した映像作品「なくならないよ~私たちの宝物~」がパナソニック主催のキッド・ウィットネス・ニュース(KWN)日本コンテスト2023の小学生部門でパナソニック賞とベストメモリー賞に輝いた。

 約5分間の映像に、今年度で閉校となる八沢小の思い出や感じた寂しさ、校舎の利活用策などを盛り込んだ。涙ながらに「八沢で卒業したかった」と愛着を語る素直な姿や前向きな活用方法を模索するシーンが続く。宝物として記憶の中に、そして場所としてこれからも残り続ける八沢小への思いを寄せた。

 1月中旬の締め切りに向けて昨年10月ごろから、総合学習の時間を活用して制作を進めた。児童が学校行事などの思い出の写真にナレーションを加えたり、校舎のあちこちで画角を工夫しながら撮影したりした。

 作品の中では校舎利活用策として八沢地区の伝統や自然を発信し、多くの人に味わってもらえるように旅館として活用する案を紹介している。「閉校後の校舎はどうなるんだろう」という児童の疑問から、八沢地区の一員として5年生で案を考え出した。

 17日、東京都で表彰式が行われ、結果が発表された。パナソニック賞は同社員の投票による審査で選ばれる。同校によると、約130校から1作品が選ばれたという。大畑飛翔さんは「カメラの角度に苦労したけれど納得できる作品ができた。賞に選ばれてうれしかった」と振り返った。岡本玲奈さんは「音量を調整してナレーションするのが大変だったけど、勉強になった。地域の良さを学んだので、これからはイベントに出て八沢地区、八沢小に関わり続けたい」と話した。

 パナソニックグループウェブサイトの「KWN日本」のページから映像を視聴できる。

 

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