「天空の自然薯」売り出せ 福島県川内村の高田島地区 生産拡大へ種イモ定植

 

種イモを植える作業に取り組む組合員ら

 

2024/05/28 10:47

 

 福島県川内村高田島地区の農家有志は新たな特産品化を目指し、自然薯(じねんじょ)の栽培に取り組んでいる。村のふるさと納税の返礼品に採用されるなど好評を得ており、栽培組合設立2年目の今年は生産目標を大幅に拡大。27日に種イモの定植作業を行った。

 遊休農地の拡大や担い手の高齢化が課題となる中、農家有志は高冷地の環境に適した作物として自然薯に着目。昨年5月に6人で高田島自然薯栽培組合を設立し、「天空の自然薯」と名付けて約150本を収獲した。味や形の良さが評価され、県内の飲食店で扱われた他、ふるさと納税の返礼品として好評を得た。

 今年は組合員が8人となり、産地化を目指して生産目標を700本に設定。27日は、かつて葉タバコを栽培していた農地に種イモを植えた。

 12月に収穫する予定。猪狩定一組合長は「品質確保に向けて試行錯誤している。特産品化に向けてさらに努力していきたい」と意気込みを語った。

 福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)が生産や販路拡大を支援し、東京電力ホールディングスが作業協力している。

 

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