豪雨に備え、国道遮断機の操作訓練 福島県いわき市 磐城国道事務所
遮断機を下ろす手順を確認する職員
国土交通省磐城国道事務所は5月30日、福島県いわき市三和町合戸の国道49号で雨量が増えた際に通行止めにする遮断機の操作訓練を実施した。近年、豪雨被害が市内外で相次いでいることから、参加者は災害に備えて訓練に励んだ。
国道49号の市内好間町北好間―三和町合戸までの4・5キロの区間は、連続雨量が200ミリを超えると地滑りなどの危険があるため、全面通行止めとなる。
北好間と合戸にはそれぞれ操作盤があり、規定の雨量を超えると職員が現地で動かす仕組み。遮断機は過去10年間で3回使用している。
訓練には職員約30人が参加した。情報板に「この先通行止」の表示を出したり、遮断機を下ろしたりして大雨時の行動を確認した。
このほか4月から導入を始めた現場の映像を事務所に送信できるウエアラブル端末の使い方などを説明した。
同事務所の吉田光潤副署長は「4月に配属されたばかりの職員もいる。訓練をしてこれからの出水期に備えたい」と述べた。