通勤中、迷子の男児を保護 大友さんに署長感謝状 福島県南相馬市

 

本望署長(左)から感謝状を受けた大友さん(中央)。右は渡部課長

 

2024/07/08 16:28

 

 福島県南相馬市原町区の会社員大友千夏さん(30)は、朝に歩道を1人で歩いていた迷子の男児(3)を保護した。無事に保護者に引き渡し、南相馬署から4日に署長感謝状を受けた。「交通量が多く事故の危険もあった。声をかけてよかった」と振り返った。

 6月28日午前8時ごろ、車で通勤中だった大友さんが市内原町区の歩道をオムツ姿で歩く男児を発見した。保護者が見当たらなかったため、不審に思って車を止めた。

 陸橋の階段を登ろうとしていた男児に「おはよう、どうしたの」と声をかけた。男児は「ママ、ママ」と無表情で話していたという。110番通報し、警察官が到着するまで、長男(4)とともに声をかけ続けた。

 警察官が駆けつけた。その後、男児を捜していた保護者が現れ、無事に引き渡した。

 感謝状の贈呈式は同署で行われた。大友さんは「また同じような場面になっても、後悔しないように話しかけたい」と語った。本望譲署長は「交通事故や転落も想定される場所だった。勇気ある行動だ」とたたえた。同署の渡部圭史生活安全課長が立ち会った。

 

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