町内会・自治会活動、スマホで負担軽減 「結ネット」実証試験スタートへ 福島県いわき市
連絡ツールアプリ「結ネット」の説明を受ける区長・役員ら
2024/07/29 16:32
福島県いわき市は8月1日から来年2月28日まで市内平地区の町内会区長・役員を対象に、スマートフォンで使える連絡ツールアプリ「結ネット」の実証試験を実施する。町内会運営の負担軽減や効率化、活性化を目指し、アプリの効果や課題を検証する。
市は町内会や自治会の活性化を促すため、昨年度から町内会等運営サポート事業に取り組んでいる。昨年度はLINE(ライン)やビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」の活用研修会を開いた。今年度はスマホで回覧物の投稿・閲覧や町内会行事の参加者集計、町内会情報の発信、電子役員会の開催などができる「結ネット」の実証試験を行う。
実証試験に参加するのは、市内の平第18区内会や平第26区内会、平第53区、中央台飯野1区、豊間区、赤井7区の区長・役員ら計40人。期間中、実際にアプリを町内会運営で運用してもらい、活用状況や利便性、課題などを検証する。
27日に市文化センターで、実証試験の参加者を対象とした事前説明会が開かれた。市地域振興課の大谷奈美課長が「自治会の加入者減少などを踏まえ、デジタル技術を活用して事務負担軽減や活性化につなげていきたい」とあいさつ。同課協働推進係の古川孝昭係長が町内会等運営サポート事業について紹介。引き続き「結ネット」の概要や操作方法の説明があった。