平窪駐在所5年ぶり業務 2019年台風で被災 新築移転が完了 福島県のいわき中央署

 

いわき中央署平窪駐在所の業務再開を祝う関係者

 

2024/08/27 10:50

 

 

 2019(令和元)年の台風19号で浸水被害を受け、新築移転工事を進めていた福島県のいわき中央署平窪駐在所がいわき市平下平窪に完成し、26日に業務を開始した。平窪駐在所の業務再開は5年ぶりで、開所式で同署関係者と地域住民が安全・安心の拠点復活を祝った。

 式には約40人が出席した。斎藤秀幸署長が「移転を機にさらに地域の治安強化を図る」と式辞を述べた。下山田松人副市長らが祝辞を述べ、関係者がテープカットした。出席した鈴木俊弘平窪地区振興委員会長は「本来あるべき姿に戻った。住民にとって頼りになる」と期待した。

 駐在所には所長の高木幸司巡査部長(40)が家族4人で居住する。高木所長は5年前の水害の際は平窪駐在所の後片付けを手伝った他、隣接地区を管轄する赤井駐在所の勤務経験がある。「この5年間、駐在所がなく、不安に感じていた住民もいると思うので気軽に相談に立ち寄ってほしい。安全・安心確保のため、大雨の際は早めの避難を住民に呼びかけてきたい」と決意を披露した。

 駐在所は鉄筋コンクリート造り2階建て。旧平窪駐在所があった場所から南へ約200メートル移転した。住所はいわき市平下平窪1丁目2の1。

 

関連記事

ページ上部へ戻る