県にトイレトレーラー サンドウィッチマンが寄贈 アクアマリンふくしまなどラッピング

 

トイレトレーラーの前で談笑する(左から)内堀知事と伊達さん、富沢さん

 

2024/10/14 11:00

 

 仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」は13日、東日本大震災後に設けた「東北魂義援金」を活用し、購入したトイレトレーラーを県に寄贈した。

 義援金はコンビを組む伊達みきおさん、富沢たけしさんが震災を機に開設。チャリティーライブなどで集めた善意を被災者支援に充てている。トイレトレーラーの寄贈は、2022(令和4)年の宮城県気仙沼市に続いて2台目となる。

 車体には洋式個室の水洗トイレを3部屋備え、ソーラー発電もできる。復興をアピールするため、側面には福島県いわき市のアクアマリンふくしまや、同県富岡町夜の森地区の桜並木をラッピングした。今後は県が管理して災害時には県内外の自治体からの要請に応じて被災地に派遣する。防災イベントなどにも活用する。

 13日はいわき市で贈呈式を行い、伊達さんと富沢さんが内堀雅雄知事に鍵を引き渡した。富沢さんがトイレを「初使用」した。

 伊達さんは「災害が毎年起きている。避難生活ではトイレが大変になる。そういう時に、福島の看板を背負って駆け付けてもらえれば」と願った。内堀知事は「災害で苦しむ人のために積極的に活用する」と感謝を述べた。

 

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