福島県飯舘村産ホップの地ビール完成 東大生が栽培、商品化に成功 11月から村内で販売
飯舘の地ビールをお披露目する(左から)畑上さん、志賀さん、杉岡村長
2024/10/27 11:04
福島県飯舘村産ホップを使った地ビール「IITATE ReCRAFT(イイタテ リクラフト)」が完成した。東京大の学生有志が今春から村内の休耕地でホップ栽培に取り組み、商品化につなげた。26日には村内の宿泊体験館きこりでお披露目会を開き、関係者が新たな特産品による地域振興を願った。
農学部生や同大学院生でつくる飯舘村ホッププロジェクトのメンバーは月1~2回ほど村を訪れ、ホップの手入れをした。収穫した約8キロを福島市の醸造所「イエロービアワークス」に持ち込み、8月下旬から仕込んできた。
お披露目会には約30人が出席した。ホッププロジェクト共同代表の志賀智寛さん(25)と畑上太陽さん(24)=ともに大学院2年=があいさつした。杉岡誠村長は「村も一緒になり、今後もワクワクするものを作り上げたい」と述べた。出席者は香り高い味わいが特徴のビールを飲み、笑顔を見せていた。
「IITATE ReCRAFT」は村内の「いいたて村の道の駅までい館」で11月から販売する予定。価格は未定。村内で催すイベントの他、学生に畑を貸し出したゲストハウス「COCODA(ここだ)」でも提供できるよう調整している。