寄贈された貴重な彫刻並ぶ 3月末まで企画展 国内外の巨匠の作品56点 福島県南相馬市

 

展示されている作品の魅力を説明する吉野さん(左)

 

2025/01/13 17:00

 

 福島県南相馬市に寄贈された貴重な彫刻を集めた企画展「寄贈コレクションで見る日本近現代の彫刻」は11日、市博物館で始まった。3月30日まで。

 2019年に市内の収集家(故人)の遺族から寄付された作品を中心に、二科会常務理事で日本芸術院会員の吉野猛さんが監修した56点を前、後期に分けて紹介している。元東京芸大名誉教授の故船越保武氏、元東京造形大名誉教授の故佐藤忠良氏をはじめ近現代の日本を代表する彫刻家、イタリアやフランスの巨匠の作品が並んでいる。

 開幕を前に10日、監修に当たった吉野さんが関係者に作品を説明した。「優れたコレクションに驚かされた。各時代を代表する名作ばかり。彫刻の魅力が分かるので、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかけている。

 企画展は前期が2月16日まで、後期は2月19日から3月30日まで。観覧料は一般400円、高校生200円、小中学生100円で、市内と飯舘村在住、通学の小中学、高校生は無料。

 2月16日午後1時30分からは吉野さんの記念講演、3月9日午後1時30分からは、市内の二科会員の画家、須田美紀子さんを迎えた絵画のワークショップを催す。問い合わせは市博物館へ。

 

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