「能登の酒を止めるな!」 ハッコウバ(福島県南相馬市)が輪島の酒蔵とコラボ クラフトサケ醸造へ
手を取り合って酒造りを進める佐藤さん(左)と日吉さん
2025/01/14 18:30
福島県南相馬市の酒蔵「haccoba(ハッコウバ)」は、能登半島地震で被災した石川県の酒蔵を支援しようと、石川県輪島市の日吉酒造店と連携したクラフトサケを醸造する。2月中旬ごろに完成し、3月ごろから各酒店で販売する予定。
能登半島地震で被災した酒蔵を支援するプロジェクト「能登の酒を止めるな!」の第3弾。南相馬市産のコメと石川県輪島市の塩を一緒に発酵させる。酵母も石川県のものを使用し、心地の良い塩味を楽しめる酒に仕上げる。
ハッコウバ代表の佐藤太亮さんが大学時代に石川県七尾市の企業で働いており、約8カ月、能登半島に暮らしていた。地震後は思い入れのある現地のために何かしようと、売り上げの一部を寄付する酒の販売などを行っていた。その際、同プロジェクトの関係者から誘われ、参加を決めた。
13日、南相馬市小高区のハッコウバの醸造所で仕込みを行い、日吉酒造店の杜氏(とうじ)、日吉智さんらも参加した。佐藤さんは「能登半島や輪島市のことを好きになれる酒にしたい」と意気込んだ。日吉さんは「多くの人に酒を楽しんでもらい、能登半島地震について知ってもらいたい」と話した。
「能登の酒を止めるな!」のタイトルでクラウドファンディングも実施している。第3弾で各蔵が醸造する酒のフルセットや、無作為に選んだ酒を送る返礼品を用意している。