大学生開発の「水質管理アプリ」バナメイエビ養殖に導入へ 福島県のHANERU葛尾が発表会

 

水質を管理するアプリを操作して紹介する(左から)松岡さんと村田さん

 

2025/01/19 10:51

 

 福島県葛尾村で昨夏行われたプログラミング合宿イベント「かつらおハッカソン」で参加大学生が開発した水質管理のためのアプリを、村内でバナメイエビの養殖に取り組むHANERU葛尾が2月から本格導入する。18日、同社の養殖場で発表会を開いた。

 アプリを開発したのはそれぞれ東京工科大コンピュータサイエンス学部2年の松岡弘洋さんと村田航志さん。合宿で同社を見学し、業務を改善するアプリを開発した。参加した4チームから賞に選ばれ、修正を繰り返しながら実装につなげた。エビ養殖の水槽の水質検査結果をデータ化する作業を効率化し、記入ミスを防ぐ仕組みを整えた。同社によると毎日の作業が約30分短縮されるという。

 発表会では開発した2人がアプリの内容や特徴を紹介し、実際に操作しながら披露した。村田さんは「開発するシステムを使う環境があり、現場と協力しながらより良い仕組みを考える経験は貴重で学びになった」と振り返った。松延紀至社長が速やかに導入できる使い勝手の良さを評し「福島を訪れて挑戦してもらえるのがうれしい。モチベーションにしてほしい」と激励した。

 かつらおハッカソンは福島イノベーション・コースト構想推進機構の主催。

 

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