地域づくりへ課題を共有 成功例学び交流 福島県南相馬市で相双地方のまちおこし団体
地域づくり事業の情報交換を図った交流会
2025/01/30 17:00
県地域創生総合事業(サポート事業)の事例を学ぶ「相双地方地域づくり交流会」は28日、福島県南相馬市原町区の県テクノアカデミー浜で開かれ、相双地方のまちおこし団体がノウハウや課題を共有した。
県相双地方振興局の主催。相双地方から約30人が参加した。他地域の成功例として、石川町中谷地区自治協議会の志賀一隆事務長が発表した。
石川町の東部に位置する中谷地区は少子高齢化が急速に進み、耕作放棄地や空き家の増加が問題となっている。自治協議会は、耕作放棄地を活用した農園づくりを核にした活性化事業に取り組んだ。畑づくりから野菜の苗植え、収穫をイベント化し子どもから高齢者までの世代間交流ができたことが紹介された。さらに県立石川高の生徒がサツマイモづくりに携わり、菓子の開発、販売を行うといった波及効果が示された。
相双地方からは相馬市の建設会社などでつくるビルダーズドリームラボが、取り組みを報告した。昨年4月に相馬市で開催したマルシェで、重機や消防車、パトカーなどの働く車を展示。体験コーナーで子どもたちに仕事への関心を高めてもらった。約3300人を集めた盛況ぶりで、子どもだけでなく大人も一緒に学ぶ機会を設けられたことや、職種と地域を越えた企業間の交流を生み出せたとした。
参加者はそれぞれの事業に生かそうと、運営のコツや工夫などを尋ねた。