ロケット甲子園開幕 全国から中高生9チーム 制作と打ち上げ技術競う 福島県南相馬市

 

福島高「アストライオス」のメンバー(右奥)によって打ち上げられる機体

 

2025/02/09 11:30

 

 

 国内の中高生が模型ロケットの制作と打ち上げの技術を競うロケット甲子園は8日、福島県南相馬市馬事公苑で開幕した。

 日本モデルロケット協会と協会関係者でつくる実行委員会の主催で、県内開催は初めて。予選を勝ち抜いた全国9チームが、指定した高度と滞空時間にいかに近づけるかを競っている。機体内に鶏卵2個を搭載しており、安定した飛行や割らずに着地させる必要がある。最終日の9日も各チーム1回打ち上げ、2日間のうち良い成績で順位を付ける。

 福島高の「アストライオス」のロケットは高度約90メートルまで上昇したが、先頭部分を分離する際に機体が破損し、パラシュートもうまく開かず、記録なしとなった。機体内の鶏卵は1個は無事だったが、1個は上空で消失した。チームリーダーの渡辺侑真さん(2年)は「火薬の量と耐久性に問題があった」と分析。最終日に向け「今日のデータを生かして目標高度に近づけ、優勝を目指す」と決意を語った。

 打ち上げ後、技術交流会が催された。各チームがロケット制作で工夫した点や苦労した点などを話し、交流を深めた。

 

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