福島高(福島市)の「アストライオス」がベストPR賞 福島県南相馬市のロケット甲子園最終日

 

ベストPR賞を獲得した福島高の(左から)高野さん、渡辺さん、新田さん

 

2025/02/11 10:45

 

 国内の中高生が模型ロケットの制作と打ち上げの技術を競うロケット甲子園最終日は9日、福島県南相馬市の馬事公苑で行われ、福島高(福島市)の「アストライオス」はベストPR賞を獲得した。小石川中等教育学校(東京)が優勝した。

 予選を勝ち抜いた全国7都道県9チームが出場した。8、9の2日間にわたり、ロケットを設定通りに飛ばし、機体内の鶏卵を割らずに着地させる技術を競った。福島高は渡辺侑真さん(2年)、高野心平さん(同)、新田樹さん(1年)の3人で挑んだ。初日に破損し、記録を残せなかった機体を改良して最終日に臨み、打ち上げと着地を成功させた。順位は8位(速報値)だったがメディアや会員制交流サイト(SNS)などで取り組みをアピールし、高い成果を上げたとしてベストPR賞に選ばれた。リーダーの渡辺さんは「設定目標に近づけず残念だったが、貴重な経験を得た。後輩につなげていきたい」と話していた。

 大会を運営した日本モデルロケット協会は、次年度以降も南相馬市での大会開催を検討している。桐生亮会長は「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地の現状とロケット産業の集積が進む状況を伝える狙いがある。できれば、文字通りロケットの〝甲子園〟として定着させたい」と語った。

 

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