大熊駐在所14年ぶり再開 住民の安全安心につなぐ 福島県警

 

大熊町の安全安心を守る決意を新たにする二瓶巡査長

 

2025/04/02 10:18

 

 福島県警は1日、東京電力福島第1原発事故により休止していた双葉署大熊駐在所(大熊町)での業務を14年ぶりに再開した。駐在所が立地する下野上地区は特定復興再生拠点区域(復興拠点)として2022(令和4)年6月に避難指示が解除された。帰還や移住、新たな施設整備が徐々に進む中、住民の安全安心につなげる。町内の産業交流施設「CREVAおおくま」で開所式が行われた。

 

 県警本部の根本雅彦地域部長が「少しでも帰還や復興の後押しをしていきたい」と式辞を述べ、双葉署の吉田浩道署長があいさつした。吉田淳町長、仲野剛町議会議長が祝辞を贈った。駐在所に住み込みで勤務する二瓶隼斗巡査長(31)が決意表明し、吉田署長に開所申告した。

 大熊駐在所はJR大野駅東口前にある。県警は駐在所の再開に向け、内装や水回りなどを補修し、使用できる環境を整えた。

 

■二瓶隼斗巡査長が誓い 「復興に力添えする」

 「町で暮らす方の安全を守り、復興に力添えする」。大熊駐在所の開所式で決意を述べた二瓶隼斗巡査長は大熊町の復興を治安面から支える誓いを新たにした。

 郡山市出身。2018(平成30)年4月に警察官になった。大熊駐在所の休止に伴い、県警が町内大川原地区に設けていた臨時駐在所で昨年3月から勤務してきた。事件事故防止に取り組む一方、町内のイベントにも顔を出した。苦難を乗り越え帰還した住民らの温かさに触れ、大熊への愛着は日々、高まっていった。

 町内はJR大野駅周辺の再開発が本格化し、復興へと歩みを進める。一方、人や車の動きは活発化し、不在家屋を狙った窃盗や重大交通事故への懸念は拭えない。駐在所に常駐し、町全域の警戒活動や戸別訪問を徹底する覚悟だ。「住民の皆さんが安心して帰還、生活ができるよう、まい進していく」と心に決めている。

 

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