就労継続支援事業所「トクギー」 6月1日に開所 福島県南相馬市で内覧会

 

陶芸の訓練内容などが紹介された内覧会

 

2025/05/15 11:10

 

 障害者やひきこもりの人向けの就労継続支援B型事業所「tokugy(トクギー)南相馬」は福島県南相馬市に開設する。6月の開所を前に14日、内覧会が開かれた。

 大堀相馬焼松永窯4代目で、伝統工芸の専門商社ガッチを営む松永武士さん(36)が代表を務める。2023(令和5)年9月に白河市に開設したのに続き2カ所目。浪江町出身の松永さんは東京電力福島第1原発事故の影響で現在は窯を西郷村に構えている。古里の相双地方に貢献したいと、白河での施設運営のノウハウを生かして設けた。

 陶芸とパソコン操作の習得を支援する。基本的な技術を指導しながら、利用者の才能に合った作業を受注する。陶芸では制作補助の他、相馬野馬追といった地元の文化を生かした商品開発も目指す。パソコンは在宅でもでき、利用者の障害や体調、個性に合わせた就労訓練を行う。

 内覧会には市内の福祉関係者が集まった。施設内を公開し、訓練内容などを紹介した。松永代表は「利用者の特技を伸ばし、輝ける場所にしたい」とあいさつした。

 定員は20人で6月1日のオープンを予定している。問い合わせはtokugy南相馬へ。

 

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