店舗の防火対策入念に! 田町の繁華街(福島県いわき市)火災から1年 消防と警察が立ち入り検査開始

建物の構造を確認する消防と警察の職員
2025/05/27 15:38
福島県いわき市平字田町の繁華街で発生した火災から1年がたった26日、市消防本部といわき中央署は飲食店の立ち入り検査を開始した。30日まで、平、小名浜、常磐の3消防署管内の約40店舗の検査を実施する。
避難のための階段や通路の確保、厨房設備が適切に管理されているかなどを調べる。検査を受けた店舗には立ち入り検査結果通知書を交付し、防火設備に不備がある場合は改善を求める。
初日は平消防署といわき中央署から約20人が参加した。JRいわき駅南口駅前広場で開始式を行い、平消防署の宗田雅裕副署長が「市民の安全・安心のため、防火・防犯それぞれの視点で各店舗を確認してほしい」と訓示した。
店舗の検査では、収容人数や出入り口の大きさの他、こんろなどの火器の数や飲食店に設置が義務づけられている消火器の有無などを入念に確認した。
宗田副署長は「田町の火災から一年がたち、注意喚起の意味も込めて検査している。市民に安心して飲食店を利用してもらえるように検査したい」と語った。