るるぶ「福島県双葉郡」完成 地元町村会 8町村の魅力紹介 情報発信、交流人口拡大へ

完成したるるぶ特別編集版「福島県双葉郡」
2025/07/16 10:33
福島県の双葉地方町村会は郡内の情報発信と交流人口拡大を目指し、観光情報雑誌「るるぶ」の特別編集版「福島県双葉郡」を制作した。全36ページの冊子で郡内8町村の名所やイベント、グルメなどを紹介している。4万部を発行し、各所で随時無料配布を始める。
26日にJヴィレッジ(楢葉・広野町)を主会場に開幕を控える全国高校総体(インターハイ)サッカー競技男子の県内固定開催を前に発行し、来場者への魅力発信を図る狙い。昨夏から8町村や各商工会、地域づくり団体が参画する部会やふたば未来学園高の生徒らでワークショップを開き、全体の方向性やレイアウトなどを協議してきた。るるぶを発行するJTBパブリッシングが企画・編集・制作し、町村会が発行した。
地元住民おすすめの飲食店などのグルメや土産物、宿泊施設、花や海などの絶景、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被害や復興状況を学べる施設などが並ぶ。ドライブのモデルコースや住民へのインタビュー記事も掲載した。
8町村や関係機関に配布し、Jヴィレッジや常磐自動車道のサービスエリア、大阪・関西万博の県ブースに設置予定。インターハイ出場校にも送った。
町村会長の吉田淳大熊町長は「充実したものができた。ぜひ冊子を片手に双葉郡を巡ってもらいたい」と期待を寄せた。