万博出展のパネル並ぶ 福島県双葉町の伝承館で展示会 震災、原発事故発生当時の被災地の状況や、復興の歩みを発信

震災と原発事故発生当時の被災地の状況や復興の歩みを発信しているパネル
2025/09/02 10:05
東日本大震災・原子力災害伝承館の「大阪・関西万博 福島県レガシー展」は1日、福島県双葉町の館内で始まった。大阪・関西万博に県が7月に単独出展して展示したパネルが並ぶ。震災と東京電力福島第1原発事故発生当時の被災地の状況や、復興の歩みを発信している。10月20日まで。
万博の会場に展示したパネル約40枚を扱う。富岡、大熊、双葉、浪江の各町の被災直後と現在の写真をパネルに収め、復興の進み具合が確認できる。震災と原発事故の教訓を学ぶ「ホープツーリズム」の意義などを紹介するパネルも並ぶ。万博の来場者から福島県復興を応援する声が寄せられた「みらいへのメッセージ」も掲示している。
伝承館が所蔵する約30分間の映像も流している。震災発生直後に相馬市や楢葉町に押し寄せる津波、福島第1原発を上空から捉えた様子が映し出されている。
開館時間は午前9時から午後5時(最終入館午後4時30分)まで。入館料は大人600円、小中高生300円。火曜日休館。今月23日は祝日のため開館し、翌日に休館する。問い合わせは伝承館へ。