市産大豆の振興目指す 相馬農高と協力企業ら 今年度の商品開発開始 福島県南相馬市

従来品と試作品を食べ比べる生徒
2025/09/02 15:18
福島県南相馬市で農業を手がける紅梅夢ファームやいわき市を中心にスーパーを展開する「マルト」、相馬農高などでつくる「浜の大豆コンソーシアム」は、南相馬市産の大豆を使った今年度の商品開発を始めた。
2024(令和6)年4月に結成し、南相馬市産大豆の振興と価値向上を目指している。昨年度は納豆やいなりずしなどを開発した。今年度も引き続き、各企業が相馬農高の生徒とともに市産大豆を使った商品開発を行う。週1回の授業の中で商品や包装デザイン、販売方法などのアイデアを練り、市産大豆を使った水煮や蒸し大豆、せんべいを商品化する。
白河市の桜乳業が水煮や蒸し大豆、相馬市の大江製菓がせんべいで協力する。来年1月中旬にマルトの各店舗などで販売する予定。
1日はキックオフとして相馬農高で授業を行い、生徒8人と企業関係者が参加した。南相馬市の北谷嘉亮農林水産部理事が、市内の農業の現状と発展に向けた取り組みを紹介した。
生徒は大江製菓と桜乳業が用意した従来品と市産大豆を使った試作品を食べ比べ、味や食感を確かめ改善点などを考えた。