夜ノ森で「たまゆらの盆」 影絵や音楽交え土地の記憶つなぐ 福島県富岡町

 

影絵を投影し、幻想的な空間を作り出す参加者

 

2026/02/16 16:30

 

 福島県富岡町のNPO法人インビジブルの「たまゆらの盆」は15日、町内夜ノ森地区で催された。町民らが町内を歩きながら、影絵や音楽を堪能した。

 夜の森公園を集合場所に地区内を練り歩いた。各所に東日本大震災を機に県内外の有志が立ち上げた「プロジェクトFUKUSHIMA!」による布を縫い合わせた旗を各地に設置して彩った。参加者は建物や路面、旗に影絵を投影し、幻想的な空間を作り出した。

 影絵師・音楽家の川村亘平斎さんと川村さんが主宰する音楽ユニット「滞空時間」も参加。演奏を披露し、イベントに花を添えた。

 「たまゆら」とはわずかな一瞬を意味する。東京電力福島第1原発事故によって住めなくなった建物や、除染によって環境が変わった地面に影絵を映し出すことで、瞬間的に生まれる空間から記憶や命を迎え、途絶えた土地の記憶をつなぎ直そうと企画した。昨年、夜ノ森地区でプレイベントを開き、今回の準備を整えていた。

 同NPOの山本曉甫理事長は「来年以降も続け、夜ノ森の冬の風物詩にしていきたい」と話している。

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