福島県、抗原検査併用へ 発症者対象時間短縮に効果

 

【福島民報ニュース】

県は新型コロナウイルス感染を確認する検査に、15~30分で判定できる抗原検査を導入する。対象は発症2~9日目までの症状のある人と限定的だが、現在主流のPCR検査よりも短時間で結果が判明するため、患者が他人と接触する機会を減らせるなど2次感染のリスク低減につながる。抗原検査とPCR検査の併用を通し、県内の検査体制をさらに強化する。

 抗原検査は、ウイルス特有のタンパク質(抗原)を狙ってくっつく物質を使い、患者の検体中にウイルスがいるかどうかを調べる手法。鼻の奥からこすり取った粘液をその場で調べられる。発熱などの症状が出てから2〜9日目までの人を対象とし、陽性でも陰性でも診断結果を確定できる。無症状者は検査対象とはしない。県は厚生労働省の指針変更を踏まえ、活用を判断した。
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