新地町が日本ICT教育アワード賞受賞 先駆けた取り組みに評価 福島県内自治体で初

 

【福島民報ニュース】

全国ICT教育首長協議会が主催する今年度の「日本ICT教育アワード」で、新地町が日本ICT教育アワード賞を受賞した。同町が長年進めてきたICT教育への取り組みが高く評価された。県内自治体の受賞は初めて。

届けられたトロフィーと表彰状を手にする大堀町長(右)と佐藤課長

 同アワードは、首長らが主体的にICT教育の環境整備に取り組み地域創生につなげている優れた事例を顕彰するもので、2017(平成29)年度に始まった。

 新地町は2011年度から総務省と文部科学省の実証事業に取り組み、全国に先駆けて町内小中学校でのICT学習の環境整備、タブレット端末や教育クラウドを活用した学習の導入などを推進。各校に複数のICT支援員を配置したり、校務系と学習系のシステムを連携させて効率的な学びや生活指導につなげている。
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【言葉の解説】

ICT = Information and Communication Technology(情報通信技術)の略

IT技術を活用して、コミュニケーションの効率化や活性化を行う際に用いる言葉。IT(Information Technology)は、ソフトウェアやハードウェアに用いられることが多いことに対して、ICTは、コミュニケーション活動で用いられることが多い。ICTの活用事例として、医師不足の過疎地と東京や大阪などの大病院をつなぐことで、過疎地であっても東京や大阪にいることと変わらない受診ができるようになるほか、病院に行かなくても自宅から受診できることで、感染症にかかるリスクを減らせることができる等の利点がある。また、教育領域においても、同様の効果が期待されている。
 新型コロナウイルス感染症の拡大で大学の多くがリモート授業を導入しているが、これらもICTの活用例。ICT導入は政府も進めているが、全ての学生にパソコンやタブレット端末をどのように供給するか、生徒の自宅での通信環境をどのように整備するかのハード面の他、実際に授業を行う教師のIT知識、ITを活用した授業方法の開発など、教える側のノウハウが不足している現状もある。

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